無口な君は、誰よりも綺麗だった。

(軽く歌ってるだけなのに、
なんで、こんなに心に響くんだろう。)

そのちゃんの歌声は。

ただ音程が綺麗なだけじゃない。

一つ一つの言葉に。

ちゃんと意味がある。

まるで自分の気持ちを音に乗せて、届けているみたいだった。

(そのちゃんは……すごいな。)

改めて思う。

この子は隠れているべき人なんかじゃない。

誰かに聴いてもらうために、誰かの心を動かすために歌う人なんだ。

曲が終わり
そのちゃんは少し照れたようにギターを下ろした。

「……どうですか?」


「……。」

言葉がすぐに出てこなかった。