無口な君は、誰よりも綺麗だった。

その後。

音楽室で、四人で新曲について話し合った。


「え!?」


紗羅が歌詞を見て目を丸くする。

「奏、こんな歌詞書けるの!?」


「失礼じゃない!?」


「だって奏っていつも明るいじゃん!」


「俺だって真剣に作る時くらいあるから!」


「珍しいな。」


舜が淡々と言う。


「舜まで!?」


思わず笑ってしまう。

音楽室に響く笑い声。

少し前まで。

こんな時間が来るなんて思わなかった。

そして。


「……。」


そのちゃんが完成した歌詞を静かに読む。


その表情が、少しずつ変わっていく。


「どうかな?」


俺が聞くと。

そのちゃんはゆっくり顔を上げた。


「……嬉しいです。」


「え?」


「初めて私の音を……ちゃんと受け取ってくれた気がします。」


その言葉に。


胸がぎゅっと締め付けられる。


「……。」


俺は思う。

この子が。

もう二度と音楽を手放さないように。

この場所を失わないように。

俺は――。

ずっと隣で音を奏でたい。