無口な君は、誰よりも綺麗だった。

「……まだ考えてるんですか?」

そのちゃんがファイルの上を見る。


そこには、書き直した歌詞が何枚も置かれていた。


「あー……。」


少し恥ずかしくなって笑う。


「うん、なかなか決まらなくて。」


するとそのちゃんは、俺の顔をじっと見た。

「……今日、寝てないですよね?」


「え?」


「少し隈があります。」


「あは……分かる?」


そのちゃんは小さく笑った。


「そんなに真剣に考えてくれて、ありがとうございます。奏くんの言葉なら……きっとこの曲に合うと思います。」


「私も、その歌を歌いたいです。」


「……。」


その一言が。

胸の奥にまっすぐ届いた。