無口な君は、誰よりも綺麗だった。

(そのちゃんは……。)


ずっと一人で歌ってきたのかな。


誰にも見せずに。


誰にも頼らずに。


でも今は違う。

「Astralがある。」


小さく呟く。


「俺たちがいる。」


だからこの曲にも。

ちゃんと想いを込めたい。




「奏くん。」


「……!」

声に振り返る。

そこには、ギターケースを背負った詩が立っていた。


今日は活動がお休みの日。

俺は屋上で、ずっと歌詞を考えていた。

「そのちゃん、こんにちは。」


「こんにちは…。」


いつものように少し小さな声。

だけど前よりずっと自然に話してくれるようになった。