「誰にも届かない声でも 夢だけは裏切れない」
ただ歩いているだけの意味のない休日。
私こと佐伯雨瑠はその歌声に立ち止まった。
声がするほうへ目を向けると、私服感の強い、とてもステージ用とは思えない衣装を着ている5人の男の子がいた。
きっとアイドルだろう。
売れてない、路上ライブをしているアイドル。
その歌詞が最後の1フレーズだったのか、
「ありがとうございました!LUXEONでした!」
というセリフとともに深く頭を下げたアイドルは舞台袖に下がって行った。
その階段を一段下がるたびにそのアイドルの顔は段々とこわばっていく。
まばらな拍手が起こるなか、なんとなく気になって裏のテントの方へ歩て行ったみた。
話題のアイドルでもないらしいグループのそのテントは簡単に覗くことができる。
すると、なんとなくで来たことが幸いなことが起こっていた。
「またやってくれたな!なんだあのミスは!」
「す、すいませんP・・・」
「毎回毎回謝ったら済むと思ってるのか!八尋!お前のせいでまたボロボロのステージだったぞ!」
テントのそばでは、俯く5人の男の子と、怒鳴っている50代くらいの、プロデューサーを見られる男性。
グループの中でも八尋、と呼ばれた一番小さく幼さが残る、青の服を着た男の子が肩をビクリと震わせた。
「いつもミスはするのはお前だ!いつになったら学ぶんだこの才能ナシが!」
顔を真っ赤にして起こる男性が青の男の子をめがけて腕を振りかぶる。
「っ、P・・・!」
いつものことなのか、一瞬で反応をした赤色の服を着た男の子が、青の男の子の前に出た。
代わりに張り倒されそうになっているところを見て、なぜか、思わず・・・。
「なにしてるんですか?」
体が勝手に動いて、気づけはその男性の腕を掴んでいた。
「あなた、この子たちはプロデューサーですよね?会社で言うと上司と部下ですよね?パワハラですよそれ。この子たち、いくらあなたがプロデュースしていても所有物じゃないんですよ?」
汚い言葉を吐かないように最低限の意識をしてそう言うと。
「はぁ?急になんだよお前、ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ!」
顔を真っ赤にして唾を飛ばす男。
うしろでは、5人の男の子がこちらを見たまま固まっている。
「あんたが叩こうとした子、未成年だよね?」
「うるさい、部外者は黙ってろ!」
「おっさん、才能ないよ。はやく辞めた方がいいって」
ついついタメ口になって思ったことをそのまま言葉にすると、男は真っ赤な顔を屈辱に染めた。
「なにも知らないくせに・・・売れないこいつらが悪いんだ!ならもう捨ててやるよ!恨むならその女を恨め!」
そしてそう吐き捨てると、マネージャーらしき男を連れてどこかへ去って行く。
ただ歩いているだけの意味のない休日。
私こと佐伯雨瑠はその歌声に立ち止まった。
声がするほうへ目を向けると、私服感の強い、とてもステージ用とは思えない衣装を着ている5人の男の子がいた。
きっとアイドルだろう。
売れてない、路上ライブをしているアイドル。
その歌詞が最後の1フレーズだったのか、
「ありがとうございました!LUXEONでした!」
というセリフとともに深く頭を下げたアイドルは舞台袖に下がって行った。
その階段を一段下がるたびにそのアイドルの顔は段々とこわばっていく。
まばらな拍手が起こるなか、なんとなく気になって裏のテントの方へ歩て行ったみた。
話題のアイドルでもないらしいグループのそのテントは簡単に覗くことができる。
すると、なんとなくで来たことが幸いなことが起こっていた。
「またやってくれたな!なんだあのミスは!」
「す、すいませんP・・・」
「毎回毎回謝ったら済むと思ってるのか!八尋!お前のせいでまたボロボロのステージだったぞ!」
テントのそばでは、俯く5人の男の子と、怒鳴っている50代くらいの、プロデューサーを見られる男性。
グループの中でも八尋、と呼ばれた一番小さく幼さが残る、青の服を着た男の子が肩をビクリと震わせた。
「いつもミスはするのはお前だ!いつになったら学ぶんだこの才能ナシが!」
顔を真っ赤にして起こる男性が青の男の子をめがけて腕を振りかぶる。
「っ、P・・・!」
いつものことなのか、一瞬で反応をした赤色の服を着た男の子が、青の男の子の前に出た。
代わりに張り倒されそうになっているところを見て、なぜか、思わず・・・。
「なにしてるんですか?」
体が勝手に動いて、気づけはその男性の腕を掴んでいた。
「あなた、この子たちはプロデューサーですよね?会社で言うと上司と部下ですよね?パワハラですよそれ。この子たち、いくらあなたがプロデュースしていても所有物じゃないんですよ?」
汚い言葉を吐かないように最低限の意識をしてそう言うと。
「はぁ?急になんだよお前、ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ!」
顔を真っ赤にして唾を飛ばす男。
うしろでは、5人の男の子がこちらを見たまま固まっている。
「あんたが叩こうとした子、未成年だよね?」
「うるさい、部外者は黙ってろ!」
「おっさん、才能ないよ。はやく辞めた方がいいって」
ついついタメ口になって思ったことをそのまま言葉にすると、男は真っ赤な顔を屈辱に染めた。
「なにも知らないくせに・・・売れないこいつらが悪いんだ!ならもう捨ててやるよ!恨むならその女を恨め!」
そしてそう吐き捨てると、マネージャーらしき男を連れてどこかへ去って行く。


