「ええ、そうよ。日凪、挨拶。」
スミレに睨まれて、すぐ笑顔を浮かべる。
「はい。こんにちは、綾瀬日凪です。よろしくお願いします。」
「あら、しっかりしてる子ね!」
そう言って彼女は運転席から顔を出した。
……かなりの美人。
黒のふわふわなボブ、切れ長な瞳は中世的で。
……ファッションセンス良さそう。
「あたしは此上理子。よろしくね。っていうか、日凪ちゃん、美少女すぎない!?男装するのはもったいないわ!!……いや、でもショタ系でもいいわね。スミレちゃん!あたし、この子をショタにするわ!」
「………好きにしてちょうだい。」
「よしっ!日凪ちゃん、身長、体重は?バストサイズは?今使ってる化粧水やメイク、全部教えて!!」
………とりあえず理子さんは、私が男装するっていうことを知っている、スミレの協力者、だよね。
っていうかもう男装するんだ.................。
急すぎない?
「理子、とりあえず向かいながら話しましょ。」
「あ〜ごめんなさいね。じゃ、車走らせるわよ!」
目的地まで到着する間、私は理子さんに質問攻めされるのだった。

