「日凪、着いたわよ。起きなさい。」
スミレに揺さぶられて、バッと起きる。
「すみませんっ。」
最近寝てなかったから寝てしまった.........。
急いで荷物を背負って席を立つ。
『まもなく、終点、東京です』
アナウンスが流れた途端、新幹線内はざわざわとし始める。
東京か。どんなところなんだろう。
スミレと一緒に出口に行く。
………流れてくる景色で、すごいということはわかるけど。
新幹線が止まって、ドアが開く。
「ほら、降りるわよ。」
「あ、はい。」
窓から目を離して、ホームに出る。
その瞬間。
「…………なにこれ。」
思わずポツリと呟く。
駅の改札なのに、店がたくさんある。
なにより、人がいる。
右にも左にも人。
スタスタと歩いてるから、慣れているのだろう。
………東京ってこんなもんなの?
「日凪、早くして。」
少し尖った声がかかる。
「す、すみません。」

