男装の件はそう片付けて、今後の計画を練る。
男装はするけど私はちゃんと女顔だし、声も女だし、身長も、大体寝てないから145cmくらい。
声はいつかやった男声のレッスンで教えてもらったテクニックでなんとかして、身長もシークレットシューズを渡してくれるはず。
問題は女顔でバレるかどうかかな。
メイクも無理があるし、第一やったことがない。
………………私、長い髪だから、切ったら男っぽくなる?
いや、無理だな。
私の顔は男っぽくないし。
普通の男子がどういう顔なのかがまず知らないからね。
どうしようもない。
私はずっと家にこもっていただけあって、男子経験なし。
男子そのものを見たのは………2、3回くらい?
そうだったら本当にやばいね、私。
………………結局、男装は避けられない。
アイドルになるのも、スミレとの“あの”契約が切れない限り、私は従わないといけない。
アイドルになるのは運命だったし、それに男装がプラスされただけだ。
うん、そうだ。
もう、なんとかできない。
私はスミレの下僕みたいなものだもの。
うん、これが私の運命!
そう自分を納得させて、男装アイドルの件は後回しにする。
考えるのはちょっと面倒くさくなって、私はゆっくりと、目を閉じた。

