花に溺れ、香りに溶ける



「この花器、見たことないけど……お父さまのかな」


 そんなことを考えながら写真を撮り、LINEを開く。碧斗さまのトーク画面を開くとメッセージを打ち込む。



【おはようございます。お花、ありがとうございました。素敵な花器に生けてくださってとても綺麗で、母も喜んでます】



 メッセージを送信してから写真を送った。すると、いつものようにすぐに既読がついた。



【良かった。朝早くに悪いなって思っていたけど、綺麗なブルースターだったから贈りたいなって思ったんだ。それにその花器、気に入ってくれた?】


 花器って碧斗様のものだったの!?見たことないと思ったら……


【とても綺麗です。花器も貸してくださってありがとうございます】

【花器は俺からのプレゼントだよ。可愛かったからね】


 プ、プレゼント!?こんな高そうな物がプレゼント?


【こんな高そうな物、いいんですか?】

【うん。君に似合うと思うから。前、藤色の着物着ていて似合うなって思ったし。見てすぐ、買ったんだ。気に入ってくれたら嬉しいんだけど】

【とても嬉しいです。素敵なものをありがとうございます】


 お礼を言えば【また連絡する】と送られてきて私もわかったことを伝えると、LINEを終わらせた。