私も急いで掲示板に目を向ける。
その名前のすぐ近くを目で追っていく。
「りのんは……。」
「水瀬……水瀬……。」
ドキドキして、胸が少し苦しくなる。
「……あ。」
水瀬 りのん
「さん……くみ?」
思わず声が漏れた。
「三組!?」
「ひな! 私も!」
「やったぁーー!!」
陽菜が勢いよく抱きついてくる。
陽菜がもう一度、クラス表を指さした。
「りのん、見て。」
「え?」
「その下。」
私は視線を移した。
柏木 湊
そこには、見慣れた名前があった。
「……湊くん。」
思わず頬が熱くなる。
陽菜はにやりと笑って、私の肩を軽くつついた。
「今年は三人、一緒だね。」
私は嬉しさを噛みしめながら、小さく頷いた。
「……うん。」
高校生活、最後の一年。
きっとこの春は、忘れられない春になる。

