春のその先で、君と。



りのんと別れたあと、俺はいつもよりゆっくり歩いていた。



「はぁー……緊張した」



まさか、りのんのお母さんが出てくるなんて知らなかった。



「絶対、顔引きつってたよな……大丈夫かな」



さっきのことを思い出して、急に心配になってくる。


ちゃんと挨拶できただろうか。


変な印象になってないだろうか。


そんなことを考えていたはずなのに。


気がつくと、口元が緩んでいた。