春のその先で、君と。



二人が自然に会話を続けている。


私はその隣で、ただ固まっていた。


まさか今日、お母さんと湊くんが会うなんて思ってもいなかった。


それなのに湊くんは、緊張している様子も見せず、きちんと挨拶をしている。


私はそんな湊くんの姿を見ながら、


いつも一緒にいるはずなのに。


まだ知らない湊くんが、たくさんいるのかもしれない。


そんなことを、ふと思った。