春のその先で、君と。



そのあとは、お互いにわからないところを聞き合いながら勉強を続けた。


気がつけば、この図書館に来てから三時間が経っていた。



「もう外、暗いし帰ろう。送ってくよ」



「ありがとう」



私たちは荷物をまとめて、図書館を出た。


外に出ると、すっかり空は暗くなっていた。


歩き出してすぐ、私は隣にいる湊くんの手をそっと取った。



「え、繋ぎたかったの?」



湊くんが少し驚いたように私を見る。



「……かわいい」



「ごめんね、急に……繋ぎたくなっちゃって」



「謝らなくていいよ」



そう言って、湊くんは私の手を握り返してくれた。


それから私たちは、今日の勉強のことや学校のこと。


これからのこと。


そんな、たわいもない話をしながら歩いた。



「今日、わかんないところりのんに聞けたから、夜の勉強も捗りそう」



「私、湊くんと勉強したら落ち着くから好きだよ」



「それ、勉強が好きなのか俺といるのが好きなのかわかんないな」



「どっちもだよ」



そんなことを話しているうちに、私の家に着いた。


「今日はありがとう」



「うん。また明日」



「また明日」



私は手を離して、玄関へ向かった。