それから私たちは、一時間ほど集中して勉強した。
ふと、湊くんが顔を上げる。
「そういえば、テスト終わったころって、俺たち三ヶ月記念日だね」
「えっ……もう三ヶ月?」
思わず驚いてしまう。
「早いね、三ヶ月って」
「うん。なんか、あっという間だった」
三ヶ月。
そう考えると、付き合い始めた日のことが少し懐かしく感じた。
「湊くんと外に出て、デートできるの嬉しいよ」
「俺も楽しみ」
「追試受けないために、勉強頑張ろうね」
「うん。りのんの邪魔しないようにするね」
「邪魔なんか、思ったことないよ!」
思わず顔を上げて、湊くんを見る。
「一緒にできるだけで、幸せ……だし」
「……俺も」
湊くんが優しく笑った。
「りのんと一緒にいられるだけで、幸せだよ」
その言葉に、胸がじんわりあたたかくなる。
三ヶ月記念日。
今度はどんな一日になるんだろう。
そんなことを考えながら、私たちはまた参考書に向き合った。

