春のその先で、君と。



「ごちそうさまでした!」



陽菜が手を合わせる。


私もお弁当箱を閉じた。



「りのん! 行くよ!」



「ひな、はやいよ……。」



「だって、昼休み終わっちゃうもん!」



陽菜はそう言って、私の手を引っ張る。



「ちょ、ちょっと待って……!」



「ほら、早く!」



二人で中庭を出る。