春のその先で、君と。




そして。



「……りのん。」



「なに?」



「それ、待ってるだけじゃダメじゃない?」



「え?」



陽菜が少しだけ身を乗り出す。



「ご飯食べたら、誘いに行こう?」



「……私から?」



「うん!」



「でも……。」



「恋人なんだから、いいじゃん。」



「……恥ずかしいよ。」



「大丈夫!」



陽菜はにこっと笑った。



「私がついてる!」



「それじゃあ、二人で誘うことになるよ……。」



「じゃあ、途中まで!」



「途中まで?」



「りのんが柏木くんのところまで行けるように、背中押してあげる。」



「……ひな。」



思わず笑ってしまう。



「本当に、ひなって……。」



「なに?」



「私のこと好きすぎるよ。」



「だって親友だもん!」



陽菜はそう言って、嬉しそうに笑った。



「親友でもあるし、りのんの恋を応援する応援団長だもん!」



「……ありがとう。」