春のその先で、君と。



その後ろで、湊くんが小さくため息をついた。



「……俺の彼女なんだけどな。」



「聞こえてるよ、柏木くん!」



「聞こえるように言った。」



「もう!」



三人で顔を見合わせて笑う。


高校三年生。


何かが変わってしまうような気がしていたけれど。


こうして笑っていると、


三年生になっても何も変わっていないような気がした。