私のことを、ちゃんと見ていてくれたんだ。 「でも。」 湊くんが、少し間を置いて言った。 「まだ一年あるだろ。」 「……うん。」 「だから、今から離れること考えなくていいんじゃない?」 その言葉に、私は顔を上げた。 「今は今を楽しもう。」 優しく笑う湊くん。 その笑顔を見ていると、さっきまで胸の中にあった不安が、少しだけ軽くなった。 「……そうだね。」 あと一年。 長いようで、きっと短い。 だからこそ。 今、この瞬間を大切にしたい。 そう思った。