そして。 先生のある一言で、教室の空気がふっと引き締まった。 「改めて、高校三年。お前たちの最後の一年だ」 私は小さく息を吐いた。 最後の一年。 その言葉が、思っていたよりもずっと胸に響いた。 高校一年生の春も。 高校二年生の春も。 こうして、当たり前みたいに過ぎていった。 でも、今年は違う。 来年の春には、私たちはもうこの教室にはいない。 そう思うと、少しだけ寂しくなった。