「それじゃあ、席を決めるぞ。」 先生が名簿を手に教室を見回した。 「今日はくじ引きで決める。」 教室が一気にざわつく。 「えー!」 「くじかぁ!」 「隣、誰になるかな。」 私は小さく息をのんだ。 (湊くんの近くだったらいいな……。) でも、そんな都合よくいくわけないよね。 「じゃあ、一人ずつ前に来てくれ。」 順番にくじを引いていく。 教室のあちこちから、 「やった!」 「一番後ろだ!」 そんな声が聞こえてきた。