春のその先で、君と。



三人で教室へ向かう。


廊下には、クラスが同じになった友達同士の楽しそうな声が響いていた。



「三年三組……ここだ!」



陽菜が勢いよく教室のドアを開ける。



「失礼しまーす!」



「ひな、まだ先生来てないよ。」



「だから大丈夫!」



私は思わず笑ってしまう。


教室には、すでに何人かのクラスメイトが集まっていた。



「おっ、柏木!」



「また同じクラスじゃん!」



湊の周りには、さっそく男子たちが集まっている。



「今年もよろしくな!」



「あぁ。」



相変わらず人気者だなぁ。


そんなことを考えていると、ふと湊と目が合う。


すると、湊は小さく笑って私に手を振った。



「……!」



思わず照れて、小さく振り返す。



「ふふっ。」



その様子を見ていた陽菜が笑う。



「りのん、顔赤いよ?」



「えっ!? 赤くないもん!」


「いや、赤い赤い。」



「もう、ひな!」



そんな何気ないやり取りが嬉しくて、私も笑ってしまう。