春のその先で、君と。




お母さんが笑ったあと、ふと思い出したように俺を見る。



「そうだ、湊くん」



「はい?」



「よかったら、ご飯食べてかない?」



「えっ?」



思わず聞き返してしまう。



「今日ちょうど多めに作ったの。せっかくだし、一緒に食べていかない?」



「でも……」



「大丈夫よ。りのんも一緒だし」



そう言って、お母さんがりのんを見る。




「ね?」
 



「うん。湊くん、食べていかない?」



りのんが嬉しそうに俺を見る。
 

その顔を見て、断る理由なんてなかった。




「……じゃあ、お言葉に甘えてもいいですか?」




「もちろん!」




お母さんが嬉しそうに笑う。




「じゃあ、上がって上がって」




「ありがとうございます」