春のその先で、君と。

朝。

目覚ましの音で目を覚ます。

「……ん」

ぼんやりと天井を見つめる。

昨日のことを思い出そうとして、すぐに頭に浮かんだ。

遊園地。

観覧車。

そして――

「……っ」

一気に目が覚める。

昨日、りのんとキスした。

「……やば」

思い出しただけで、顔が熱くなる。

あのときのりのんの顔。

少し驚いて、それから恥ずかしそうに笑った顔。

「……かわいかったな」

一人で呟いて、また恥ずかしくなる。

今日、普通にりのんと話せるかな。

そんなことを考えながら、学校へ向かった。