***
────俺の恋は、まるで風船のようだった。
長い時間をかけて、破裂しそうなほど限界まで膨らんだくせに、しぼむのは一瞬。
心にぽっかりと開いた真っ暗な穴。
その底なしの喪失感の中で、俺はただ、そんなとり留めのないことばかりを考えていた。
───だけど、床に座り込んだまま、じっと自分の心と向き合っているうちに。
どん底まで沈んでいた俺の心を支配する感情が、ふっと嘘みたいに、軽やかなものへと変化し始めた。
徹底的に冷え切ってしまったはずの胸の奥に、すうっと一筋の、心地いい風が吹き抜けていくような感覚。
このままウジウジと幼馴染の仮面をかぶり直すなんて、もう俺の性分に合わない。
──だったら、いっそ。
勝ち目のない戦いなのは、自分が一番よく分かっている。
それでも、一度だけ、最初で最後の告白をして、思いきりフラれてこよう。
傷口を広げるためじゃない。
この長すぎた片想いに、笑ってケジメをつけるために。
──諦めるために、全力で伝えるんだ。
座り込んでいた身体を起こし、顔を上げる。
────それが、冷たい床の上で俺が導き出した、最初で最後の、どこまでも澄み切った決意だった。
────俺の恋は、まるで風船のようだった。
長い時間をかけて、破裂しそうなほど限界まで膨らんだくせに、しぼむのは一瞬。
心にぽっかりと開いた真っ暗な穴。
その底なしの喪失感の中で、俺はただ、そんなとり留めのないことばかりを考えていた。
───だけど、床に座り込んだまま、じっと自分の心と向き合っているうちに。
どん底まで沈んでいた俺の心を支配する感情が、ふっと嘘みたいに、軽やかなものへと変化し始めた。
徹底的に冷え切ってしまったはずの胸の奥に、すうっと一筋の、心地いい風が吹き抜けていくような感覚。
このままウジウジと幼馴染の仮面をかぶり直すなんて、もう俺の性分に合わない。
──だったら、いっそ。
勝ち目のない戦いなのは、自分が一番よく分かっている。
それでも、一度だけ、最初で最後の告白をして、思いきりフラれてこよう。
傷口を広げるためじゃない。
この長すぎた片想いに、笑ってケジメをつけるために。
──諦めるために、全力で伝えるんだ。
座り込んでいた身体を起こし、顔を上げる。
────それが、冷たい床の上で俺が導き出した、最初で最後の、どこまでも澄み切った決意だった。


