「これでお相子ってことで」~年下彼氏に秘密がバレたら、甘い夜がはじまりました~



 そう。付き合ってすぐの頃、良平くんはこう言ってくれた。

「詩織ちゃんの仕事に真摯に取り組む姿に惹かれたんだよね。大人のお姉さんって感じでカッコいいところ、すごく好きだなって」

 嬉しかった。だけどその言葉は、私の中で小さな重しになっている。
 良平くんの前では、余裕のあるしっかりした女性でいなくちゃって。

 だからなるべく弱音だって吐きたくないし、下手に甘えたくない。
 良平くんがカッコいいと言ってくれた年上としての余裕を見せるべく、あからさまな好きオーラは出さないように気をつけている。

 それなのに、そんな彼女が自分の寝顔を大量に隠し撮りしていて、しかもこっそり眺めてはニヤニヤしているなんて知られたら……確実に引かれてしまうだろう。軽蔑の目で見られたりなんてしたら、絶対に立ち直れないし。

 だからこのことは、生涯秘密にしておくつもりだった。