ほとんどの社員が社食や外へ食べに行く中、コンビニでお昼を買ってきていた私は、自分のデスクでのんびりおにぎりを頬張る。
スマホのラインをチェックすれば、良平くんからメッセージが入っていた。
『帰り、裏口のいつものところで待ってるね』
『詩織ちゃんの好きな柚子の香りの入浴剤、買ってあるから。一緒にはいろ』
最後に犬のキャラクターがぶんぶん尻尾を振っているスタンプが送られていた。
『了解。お風呂は検討しておきます』
私も最後に、同じ犬のキャラクターが悩み顔をしているスタンプを送っておく。
……まあ、最終的には流されて、一緒にお風呂に入ることになるんだろうけど。
これまで一緒にお風呂に入ったのは二回だけだし、まだまだ気恥ずかしさがあるから、せめてもの抵抗だ。
(はあ、何だか疲れたし……午後の業務を乗り切るためにも、癒しタイムに入っちゃおうかな)
ラインアプリを閉じた指で写真フォルダを開いた私は、周囲に人がいないことを一応確認してから、“いやし”とタイトルがついている秘密のフォルダを開いた。
実は私は、彼氏である良平くんには絶対に言えない秘密があった。それは……。



