「――何だ、そういうことだったんだ」
真実を伝えれば、良平くんは安堵の息を吐きだして肩を落とした。
「ごめんね、変に勘違いさせちゃって」
「ううん、早とちりした俺も悪いから。でも、寝顔の写真なんていくら撮ってくれても構わないよ。俺だって詩織ちゃんの隠し撮り、いっぱい持ってるし」
「……えっ、そうなの?」
「うん」
良平くんが見せてくれたスマホの写真ライブラリには、私の寝顔写真はもちろん、料理をしている時とか、テレビを見て大笑いしているところとか、覚えのない写真がずらりと並んでいた。
「ええ、いつの間に……」
「これでお相子でしょ? だから詩織ちゃんも気にしなくていいよ。これからも俺、詩織ちゃんの可愛いところ、たくさん保存していくつもりだから」
「……できるだけ可愛く撮ってね」
「大丈夫。詩織ちゃんはいつでも可愛いから。詩織ちゃんが可愛くない時なんてないし」
「そんなことはないけど……でも、ありがとう」
「でも、どうしてそこまで頑なに秘密にしてたの?」
良平くんは不思議そうに首を傾げている。
いい機会だと思った私は、これまで胸の奥に秘めていた、隠していた私自身の気持ちについても、打ち明けることにした。



