「これでお相子ってことで」~年下彼氏に秘密がバレたら、甘い夜がはじまりました~



「だって詩織ちゃん、俺と別れたいって思ってるんでしょ?」
「……はい?」

 ――ん? どうしてそうなるの?

「お昼、営業部に用があって企画部の前を通りかかったんだ。用を終えて戻る時にも、詩織ちゃんが里中さんと話している会話が聞こえてきたんだけど……『こんなことしてるってバレたら、別れようって言われちゃうかも』って言ってたよね? だから詩織ちゃん、実は俺以外に好きな人がいて隠れて会っているのかも、とか。詩織ちゃんがそんなことするわけないって分かってるのに、色々と嫌な方向に考えちゃって……」

 どうやら、その後の祐子との会話の一部も聞かれていたらしい。

「……俺、詩織ちゃんが大好き。詩織ちゃんがいないと生きていけない。だから別れたくない」
「ちょっと待って。私は良平くんと別れようなんて思ってないよ。だから私の話、聞いてくれる?」

 不安そうにしながらも小さく頷いてくれた良平くんに正面から向き合って、私は隠していた事実をありのままに打ち明けた。