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オフィスから徒歩十分の距離にある、個室でおしゃれな雰囲気のイタリアンバルにて。
アルコールと適当なおつまみを注文して一息ついたところで、意を決した様子の係長が話を切り出した。
「あー……もうバレていると思うし正直に白状するが、俺がゲーム実況者の“京本”だ」
「やっぱり、そうなんですね。……でも、本当ですか?」
「何だ、納得いかないって顔だな」
「いや、確かにこうして改めてお声を聞かせてもらえば、京本さんと同じだなって感じるんですけど……京本さんは関西弁なので、何だか違和感があって」
「……それじゃあ、これでどうや? 俺がゲーム実況者の、京本や」
――目の前で、係長が関西弁を話している。
違和感がすごいのに、声は私の大好きな京本さんで間違いなくて。
おかしな感覚に、脳がバグを起こしそうだ。
「失礼しまーす。ご注文のお品をお届けにきました」
そのタイミングでアルコールとおつまみが届いた。
礼を言ってグラスを受け取り、店員さんが出ていったタイミングで、今度は私のほうから話を切り出す。



