溺れるほどの愛を君に

私は、しばらくそのドアを見つめていた。
 
⋯⋯今日って、人生で一番忙しい日なのかもしれないっ⋯⋯あはは。

☆     ☆     ☆

『___で? その幼馴染とやらに告白されたあと、会長に抱きしめられたって⋯⋯ひまりは少女漫画のヒロインか何かなの?』

「うっ⋯⋯私も困ってるんだよー⋯⋯」
 


あれから少し時間が経ってようやく状況に理解が追いついた私はすぐにスマホを手にとって星良ちゃんに電話をかけていた。
 
生まれてこのかた恋愛経験ゼロの私よりかは星良ちゃんのほうが恋愛経験があるはず⋯⋯! と思って思わず通話ボタンを押しちゃっていたんだよね⋯⋯あはは。



『ひまりはさ、幼馴染くんに告白されたときと会長に抱きしめられたとき、どっちのほうがドキドキしたの?』
 


ドキドキ、かあ⋯⋯。
 
思い返してみれば、どちらもドキドキしていたような気がする。



「どっちも、かな⋯⋯。ちーくんに告白されるなんて思ってもいなかったし」

『⋯⋯その発言だと、会長に抱きしめられることには慣れてるように聞こえるんだけど?』

「へ?」

『んもう! ひまりは鈍感すぎて病気か何かを疑ってし
まうわね⋯⋯』