溺れるほどの愛を君に

鏡の前でくるっと一回転して変なところがないかを確認する。



「制服よし、髪の毛よし、カバンよしっ」



これでバッチリだねっ!

確認ができた私は、学校へ向かうために通学路を歩き始めた。

新しい場所だからか、見たことのない建物や景色ばかりで、ずっと見ていられちゃいそう……。

って、ダメダメっ……!

これから学校に行かなくちゃいけないんだから、今こんなところでゆっくり歩いちゃったら初日から遅刻確定になっちゃう。

そ、それだけは嫌だぁ……。

小学校の頃は体が弱くて学校もろくに行けなかった私。

だから、中学校と高校では皆勤賞を取りたいんだ。



「せ、セーフ……っ」



ちょっと早歩きで行ったら、着こうとしていた時刻の三十分も前に着くことができた。