溺れるほどの愛を君に

後悔と、驚き。その二つの感情が心の中でグルグルと回ってばかりで。



「⋯⋯り、⋯⋯ひまり」

「⋯⋯⋯⋯っ、あ、ごめんなさい⋯⋯。ちょっと、考え事、しちゃってて⋯⋯あはは⋯⋯」

「無理して笑わないで」

「っ、え⋯⋯」

「今のひまり、笑顔だけで無理して口角上げてる。今は俺しか見てないんだから、全部話しちゃいな」
 


楓先輩⋯⋯どうして、こんなときにも優しくしてくれるんだろう。
 
楓先輩になら、私の弱いところも、醜い感情も、全部⋯⋯吐き出しちゃっても、いいのかな。
 
少しの時間悩んだ末、私は今の感情をすべて楓先輩にお話することにした。



「ちーくんとは、ずっと兄弟のように育ってきたんです⋯⋯だから、まさか自分が告白されるなんて思っていなかったし、それにその相手がちーくんだっていうことに驚いて⋯⋯。あと、きっとちーくんは勇気を出して私に告白してくれたのに、私が戸惑っちゃったせいできっと、傷つけちゃいました⋯⋯っ」
 


最後は涙声になりながらも、まぶたから零れ落ちそうな涙を必死に堪えた。
 
だって、ここで泣いたらちーくんが悪いように見えてしまうから。
 
ちーくんは悪くない。悪いのは、全部私だから⋯⋯っ! 中学生のときも、今も⋯⋯。



「ひまり」