溺れるほどの愛を君に

そんな⋯⋯信じられない⋯⋯。
 
だって、ちーくんはずっと兄弟みたいな感じで育ってきて、男の子として意識したことなんて一度もなくて⋯⋯。
 
でも、今までちーくんと過ごしてきても恋愛的な意味で好きと思うことは一度もなかった。
 
もちろん、さっきみたいに言動にドキドキすることは何回もあった。
 
きっと、それは私が男の子に対しての耐性がそんなについていないからだろう。
 
ちーくんが私に告白をして、部屋には沈黙が流れた。まさか、告白されるなんて、微塵も思っていなかったから。
 
どうしよう⋯⋯返事、しなくちゃ⋯⋯。
 
頭の中がぐるぐるになって、言葉という言葉が見つからない。



「困らせてごめん。返事は、今すぐじゃなくても大丈夫だから。⋯⋯それじゃあ」
 


それだけ告げて、私の家から出ていったちーくん。
 
ちーくんがいなくなった部屋では、再び沈黙が流れ始めた。
 
今の私の頭は真っ白で、何一つ考えることができなかった。
 
ちーくんに返事、できなかった⋯⋯。告白してくれたってことは、きっと勇気を出してくれたんだよね⋯⋯。私は、そんなちーくんの勇気を無下にしてしまった⋯⋯。