溺れるほどの愛を君に

⋯⋯あの、誰か⋯⋯助けてくださいっ⋯⋯!
 
鈴代ひまり、高校一年生。ただいま大いに困っております⋯⋯!



「ひまり、楓って人はなんでこんなに近くにいるの? ただの先輩なんだよね?」

「君はなんなんです? ただの幼馴染なんですよね?」

「あはは⋯⋯」
 


右隣から楓先輩について聞くちーくん。
 
左隣からちーくんについて聞く楓先輩。
 
そして、ちーくんと楓先輩から両隣を挟まれて真ん中に座っているのが私。
 
さっきからお互いに質問のようなものをし合っている状況。
 
どんな状況なのかさっぱりわからないけど、私もさっぱりわかりません⋯⋯! できることならどう対処すればいいのか聞きたい⋯⋯。



「そ、そういえば! ちーくん、私に言いたいことあったんだよね⋯⋯?」
 


楓先輩と合流する前に言っていた「少しだけ話したいこと」の内容が気になった。
 
改まって、どうしたんだろう⋯⋯?



「この人には話せないから、二人きりになりたい」

「だーめ」

「ひゃ⋯⋯っ」
 


ちーくんに片腕を掴まれると、後ろから楓先輩に抱き寄せられた。
 
えっと⋯⋯これ、本当にどういう状況なのっ⋯⋯!?