溺れるほどの愛を君に

ちーくんと二人きりになってしまって、その場の空気が少し気まずくなってしまう。



「ひまり、高校地元にしなかったんだ」
 


どこか悲しさを含んだ言葉とうつむいたちーくんを見たら、私が何も言わずに高校へ進学したことを悲しんでいるように聞こえてしまった。
 
そうだよね⋯⋯何年もずっと一緒だった幼馴染が急に何も言わずに違う場所へ行っちゃうんだもん。
 
それに、それから何ヶ月も連絡をしていなかったから、ちーくんが怒ったとしても私は何も言えない。



「う、うん⋯⋯お母さんに勧められたとこをそのまま受験したの⋯⋯」

「それって、やっぱりあいつらにいじめられたから?」

「っ⋯⋯」
 


原因を一発で突きつけられたものだから、私は何も言えなくなってしまった。
 
なんて、返したらいいんだろう⋯⋯。



「やっぱりそうでしょ。だとしたら、その責任は俺にあるから。だから⋯⋯ごめん!!」
 


ちーくんはいきなり頭を下げてきて、私は戸惑うことしかできなかった。
 
な、なんでいきなり頭をっ⋯⋯!?