溺れるほどの愛を君に

「よかったらさ、三人でどこか行かない? 久しぶりだしさ、ちょっと出かけようよ」
 


ちーくんっ!!
 
私の心の声を聞いてぇっ⋯⋯!
 
ひ、ひいろ⋯⋯助けてぇぇ⋯⋯。
 
目線だけでひいろに助けを求めるとわかってくれたようで、さっと私の前に来てくれた。
 
ひいろは私よりも身長が高いから、私よりも前の位置に来ることで完全に私が隠れるようになった。



「ごめん、今からちょうど帰るとこなんだ」

「じゃあ、ひまりだけでもいいよ。⋯⋯少しだけ話したいことがあるから」
 


そう言ったちーくんの表情は、少し憂いを帯びたような表情だった。
 
なんだかこのまま帰ってしまったら嫌な予感がしたし、
何よりちーくんの話したいことが気になった。



「⋯⋯ひいろ、私はちーくんと話してくるから、ひいろは先にお家戻ってていいよ」

「⋯⋯⋯⋯わかった。気をつけて」
 


私の考えていることを感じ取ってくれたのか、ひいろはそのまま家に帰っていった。