溺れるほどの愛を君に

楽しい日々というものはすぐに過ぎてしまうもので、もうあの夏祭りの日から一週間が経ってしまった。
 
そして、今日は久しぶりに実家に帰る日。



「⋯⋯それじゃ、車に気をつけること。いいな?」

「もうっ⋯⋯! 私、高校生ですしさすがに気をつけますよ⋯⋯。それに、少し歩いたところで親が迎えに来てくれるそうなので!」

「はあ⋯⋯」

「えっ⋯⋯せ、先輩!?」
 


子どもじゃないことのアピールをしていると、突然楓先輩がため息をついて私にもたれかかってきた。
 
急にどうしたんだろう⋯⋯? 熱は⋯⋯うん、なさそうだね。



「これから一週間もひまりと会えないとか、無理なんだけど⋯⋯」
 


⋯⋯? あっ、もしかしてやっぱり食事のことを心配しているのかな⋯⋯?



「ふふっ。ご飯はあらかじめ先輩の冷蔵庫に入れてありますから、温めて食べてくださいねっ」

「そういうことじゃないんだけど⋯⋯」
 


え⋯⋯?