溺れるほどの愛を君に

初めて星良ちゃんを見たときにかわいくて大人っぽいからモデルさんかな? って思っていたんだよね。
 
まさか本当にしていたなんて⋯⋯!
 
星良ちゃんはこう言っているけど、完成したヘアメイクは雑誌に載っているんじゃないかっていうほどおしゃれで完璧だった。
 
星良ちゃんはセミロングの髪の毛を低い位置でひとつ結びに結んでいて、いつもよりも大人っぽさが増している。
 
更に紫色の朝顔の浴衣を着ているから、ぱっと見ると成人女性に見えてしまう。



「それじゃあ、早速行きましょ! 会長とは現地集合なんだっけ?」

「うんっ。楓先輩、着付けとか大変だろうし、星良ちゃんとも話したいだろうから二人でおいでって言ってくれたの!」

「ほぅ⋯⋯あたしと離さないってとこがさすがよねぇ⋯⋯」
 


最後になにかぼそっとつぶやいていたような気がしたけど⋯⋯私の空耳かな?
 
うん、きっとそうだよね。



「下駄慣れないでしょうし、気をつけてね」

「うんっ」
 


そのまま二人で夏祭りの会場へと歩き始めた。