溺れるほどの愛を君に

それから私は学校にいづらくなって、でも家族に心配をかけたくなくて明るく接して。
 
そんな日々を過ごしていた。



「⋯⋯ねえひまり。高校はここを受験してみない? 偏差値は結構高めな場所だけど、ひまりなら合格できると思うの。前にどこを志望校にするか悩んでいるって言っていたでしょう?」
 


受験期、他のみんなが行かなそうな高校をずっと探して志望校に迷っていると、お母さんがとある一つの高校をおすすめしてくれた。
 
それが、今私が通っている高校。
 
あのときにお母さんがおすすめしてくれたおかげで今の私は学校を楽しむことができている。
 
そして、高校に入ることになって一人暮らしを始めるタイミングで実家から離れてしまったから、ちーくんともそれきり。
 
だから、地元に戻って同級生たちと会うのが少しだけ⋯⋯本当に少しだけ怖いって思ってしまう自分がいたんだ⋯⋯。

☆     ☆     ☆

全てを話し終わって星良ちゃんを見ると、いつも色白な星良ちゃんの顔が真っ赤に染まっていた。



「えっ、せ、星良ちゃん⋯⋯!?」

「待って⋯⋯その同級生とやらさ⋯⋯抹消していい? あ、もちろん社会的にだから安心してねー」

「あの⋯⋯っ、そんなに暗い話じゃないから、冗談言わなくていいよ⋯⋯?」

「あら、誰が冗談なんて言っているの。あたしは本気よ?」
 


せ、星良ちゃん⋯⋯笑顔なのに目が笑ってないよ〜⋯⋯。



「あっ、心配なら、人数を増やしていけばいいじゃない! もちろん、ひまりが嫌なら行かないけどね?」
 


人数を増やす、かあ⋯⋯誰か一緒に行ってくれるような人はいるかなあ⋯⋯。