溺れるほどの愛を君に

「俺もひまりと一緒で嬉しいよ! 今年もよろしくな」

「うん!」
 


ちーくんは勉強も運動もなんでもできて、顔も整っているしスタイルもいい。その上性格も優しいから、昔から女の子からモテモテだった。
 
それは、中学校になってもそうだった。



「ほ、保科くん⋯⋯っ! あの、私、ずっと前から保科くんのことが、好き、で⋯⋯よければ、付き合ってください!」

「⋯⋯ごめんね、僕にはずっと決めてる人がいるんだ。だから、君の告白には頷けない。でも、そう思ってくれて嬉しいよ。ありがとう」

「⋯⋯っ、じゃ、じゃあ⋯⋯私、行くね」
 


移動教室のときに、見てしまった。ちーくんが女の子に告白される様子。
 
モテモテなのは知っていたけど、実際に告白されたことをちーくんから聞くことはなかったし、見たこともなかったからただただ驚いた。
 
ちーくんに一度だけ好きな人がいるかを聞いたことがあったけど、そのときはごまかされて終わって、ちーくんと恋愛は交わらないものなのかな、なんてひとりで思っていた。
 
だからこそ、ちーくんが女の子に告白されたことっていうのは衝撃的だった。



「あ、ひまり! 一緒に行こ?」