溺れるほどの愛を君に

「もし予定空いてるんだったら⋯⋯一緒に出かけたりとか、どう?」
 


えっ⋯⋯!?
 
声には出なかったけど、表情には出た自信がある。もちろん、驚きが。
 
あのファンクラブが出来ちゃうほど女の子から人気のある先輩が、なんでこんな地味な私をお出かけに誘うんだろう⋯⋯?
 
私がそのお出かけに必要なのかな?



「予定は特にないんですけど⋯⋯何をするんですか?」

「何って、うーん⋯⋯買い物とか、お祭り行ったり⋯⋯とか?」

「贈り物とかを選ぶんですか⋯⋯?」

「⋯⋯え、なんでそうなるの⋯⋯?」
 


だって、買い物につきそうなんて、大体荷物運びのお手伝いとか、贈り物を選ぶときに一緒に考えたりするとかじゃないのかな⋯⋯?
 
私の思考ではそこまでしか考えることができないけど、違うのかな?



「そういうんじゃなくて、ただ一緒にひまりとの二人の時間がほしい。⋯⋯ここまで言わせたんだから、わかってるよな⋯⋯」
 


最後のほう、何を言ってるか聞き取れなかった⋯⋯。
 
でも、先輩の言っていることを要約すると、先輩は私とただただお出かけする時間が欲しいってことになるよね⋯⋯?