溺れるほどの愛を君に

確かに、楓先輩は芸能人と勘違いしちゃうほどかっこいいから、彼女さんがいても不思議じゃないもんね。
 
私みたいな芋女となんで歩いてるんだってみんな思うよね⋯⋯。



「そうそう。会長のファンクラブの人たちも驚いて全員固まってたわね」

「ファンクラブ!? 高校生にファンクラブってつくものなの⋯⋯?」

「それほど会長が人気ってことよ」
 


⋯⋯芸能人と勘違いしちゃうって思ったけど、実際にこの学園の中では楓先輩は芸能人なんだね。
 
ど、どうしよう⋯⋯っ。明日からファンクラブの人たちにいじめられちゃうんじゃ⋯⋯!



「もしかして、ファンクラブの奴らにいじめられるとか考えてる?」

「う、うん⋯⋯なんでわかったの?」

「そりゃあ、そんな真っ青な顔してたらわかるわよ。それに、そんな心配いらないから大丈夫」
 


大丈夫って⋯⋯私がいじめられないっていう確証があるのかな?
 
それがあるならどれだけ嬉しいことか⋯⋯。



「みんな驚いてはいたけど、まあお似合いすぎて誰も文句なんか言えないわよね」

「⋯⋯お似合い?」
 


誰と誰が⋯⋯?



「⋯⋯まさか、ここまで言って気づいていないの⋯⋯? もはや天然もここまでくると病気レベルよね⋯⋯」
 


びょ、病気っ!?