溺れるほどの愛を君に

「⋯⋯り。⋯⋯ひまり」



うーん⋯⋯誰かが私の名前、呼んでる⋯⋯?



「おはよう、ございまふ⋯⋯かえで、せんぱい⋯⋯?」

「うん。俺だよ。今日も学校だから、もう起きようね」



あさ⋯⋯?

眠い目を擦りながら時計を確認してみると、すでに時刻は午前六時を指していた。

六時⋯⋯っ、もう六時!?

私は布団からガバっと起きだした。

というか⋯⋯今ここに楓先輩がいるってことは、私の寝顔を見られちゃったってこと⋯⋯?

うぅ⋯⋯恥ずかしすぎてもう顔見れないよぉ⋯⋯。



「まだ眠いだろうけど、顔洗ってから制服に着替えておいで。俺はリビングで待っておくから」



そう言った先輩を見ると、もうすでに制服に着替えており、学校に行ける支度は全部行ってあるようだった。

先輩に言われた通り顔を洗うとさっきまで重かったまぶたがすっかり軽くなった。

ふう⋯⋯。やっぱり、冷たい水を浴びると頭がスッキリするなあ。

すぐにパジャマから制服に着替えて、先輩のいるリビングに向かう。



「先輩、待たせてしまってごめんなさいっ⋯⋯朝ごはん食べましょう!」

「え? 今から作るの大変じゃない?」

「大丈夫ですよ。寝坊しても朝ごはん食べれるように、時間あるときにおかずとかを冷凍してまとめてるんです!」



私はロングスリーパーだと自負しているから、朝ごはんを食べずにお昼まで寝ている、なんてことも実家に住んでいる頃にはよくあった。