溺れるほどの愛を君に

私は弟がいるけど、女兄弟にも憧れていた。



「ふふっ。私にも弟がいるので、気持ちはわかりますっ! ……じゃあ、お言葉に甘えさせてもらいますね?」

「いってらっしゃい」

☆      ☆     ☆

「あ、もう上がった? おかえり」

「はい! 先輩、次入りますか……?」

「いや、俺は銭湯行って済ませてあるから。心配しないで」



あっ、もう先輩お風呂済ませていたんだ……!



「ひまりまだ髪の毛乾かしてないでしょ。ドライヤー貸して?」

「えっ……そんな、悪いですよ! それに、子供じゃないですし、自分で乾かせます……」

「俺はひまりに借りを作ってあんの。命の恩人なんだから、遠慮されたら俺が困る」



そういうものなのかなあ……。

高校生にもなって髪の毛を乾かしてもらうなんて恥ずかしいけど……楓先輩がそう言うんだったら、私に断る理由はなくなっちゃうよね……。



「じゃあ、お、お願いしますっ……」



髪の毛を乾かしてもらうなんて、何年振りだろう……。

私がソファの下、楓先輩がソファに座って、先輩がドライヤーの電源を入れた。