溺れるほどの愛を君に

先輩、なんとなく自炊とかしなさそうだし……って、失礼だよね。

先輩、ごめんなさいっ……!

心の中で先輩に謝ってからすでに準備を終わらせてあるダイニングに案内した。



「すっご……」

「そんなすごいことでもないですよ……?」

「いやいや、俺なんて自炊できないから毎日カップラーメンとかだったし。ひまりは充分すごいよ」

「えへへ……ありがとうございますっ」



そんなに家事のことで褒められたことがないから、思わず照れてしまった。



「もう食べてもいい? 我慢の限界かも」

「あっ、お待たせしちゃいましたよね!? どうぞ食べてください!」



一応高校生の男の子だから私の分よりも多めに作ったつもりだけど……足りるかな?

量と味について心配していると、先輩がカレーを一口、口に運んだ。

ドキドキしながら先輩が顔を上げるのを待つ。

少し待っていると、先輩は目をキラキラ輝かせながら私の方を見た。



「……ひまりって、シェフかなんかを目指してるの?」

「え? 目指してませんよ?」



どうしてそんなことを聞くんだろう……?



「いや、料理うますぎて……それに、久しぶりの手料理だったし。久しぶりの手料理がひまりの飯でよかったよ」



お口に合ったのかな……? それなら何よりだ。