溺れるほどの愛を君に

私の名前は鈴代ひまり。今日から高校生になる十五歳。



「ひまり、本当に本当に、実家から通わなくていいのか?」

「うんっ。だって、お家から学校、遠いでしょう?」



そう。私が受験して合格した高校は私の家からは遠い距離で、今日から学校の近くのマンションに一人暮らしをすることになったのだ。

学校に寮がないから、ちょっと心配だけど一人暮らしをするくらいしか選択肢がないのだ。



「ほらお父さん、ひまりを送るときには泣かないって約束したじゃない。ひまりが心配しちゃうでしょう?」



涙目になっているお父さんをお母さんが慰める。

あはは……長期休みには帰ってくるつもりだから、そんなに離れないと思うけどなあ。



「姉ちゃん、父さんは俺が面倒見とくし家事もやるから心配しないで。貴重な高校生活を楽しんできなよ」

「うんっ! ありがとね、ひいろ!」