溺れるほどの愛を君に

これが最善策かなあって思ったんだけど、楓先輩は嫌だったかな……。



「あー……嫌っていうか、一人暮らしをしてる女子が男を入れたらいろいろとやばいだろ……」



楓先輩は小さな声でボソッと何かを呟いていたけど、その声が小さすぎて、私が聞き取ることはできなかった。



「まあいっか。頼んでいい?」

「はい! どうぞどうぞ、入ってください~」



先輩に頼られたということが嬉しくて、思わず声色が明るくなってしまった。

一人暮らしを始めて、家族とは離れ離れになっちゃったから、こうやって誰かと一緒に過ごすのは久しぶりだ。

お礼として、先輩をたっくさんおめてなししようっ……!

☆     ☆     ☆

「先輩、先にご飯でもいいですか? 食材を買った帰りで……」



私は料理が苦手というわけではないから、毎日のように自炊を行っている。