溺れるほどの愛を君に





「___っと」



…………あ、れ? 痛く、ない……?

いつまで待っても体に痛みが来ない。不思議に思って、一度目を開けてみる。



「よかった……間に合った」



振り返ってみると、そこには、こないだのお隣さん……瀬戸さんがいた。



「せ、瀬戸、さん……っ!?」



まさか、自分の住んでいるマンションの隣人が学生で、しかも自分と同じ学校に通っているだなんて。

誰がこんな急展開を用意したのだろう……作者か。

瀬戸さんが同じ学校にいたということ、そして……瀬戸さんに後ろから抱きとめられているという二つのことに驚いた私は、声という声を出せずに、ずっと口をパクパクさせていた。



「お久しぶりですね、鈴代さん。僕、実はここの生徒会長なんですよ」

「そうなんです、ね……! 助けてくれて、本当にありがとうございますっ……!」



瀬戸さんがいなかったら、私は今頃どうなっていたのか……うう、想像もしたくないや……。