失恋した私を拾ったのは、大型犬男子な幼馴染でした

「うまい」

小さく零れた言葉に、胸の奥が少しだけ温かくなった。

目の前にいる陸斗は、成長しすぎていて。

昔知っていた男の子とは、別人みたいに思えることがある。

背も高くなったし、声も変わった。

気付けば私よりずっと大人になっていた。

それなのに――

牛乳寒天を食べる姿だけは、あの頃と変わらない。

嬉しそうに頬を緩める横顔が、幼い日の陸斗と重なって見えた。