失恋した私を拾ったのは、大型犬男子な幼馴染でした

陸斗を起こさないように準備を済ませると、そっと玄関のドアを開く。

そういえば――

今朝の陸斗も、私を起こさないように静かに朝食を作っていた。

あの時は気付かなかったけれど。

きっと、色々と気を遣ってくれていたのだろう。

階段を下りながら、ふと思う。

まだ正直に言えば、元彼のことを引きずっていた。

一緒に過ごした時間は長かったし、簡単に忘れられるものじゃない。